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コンサルから事業会社への転職の実態|転職エージェント利用の極意(2)

コンサルから事業会社への転職の実態|転職エージェント利用の極意(2)

企業との出会いも必要だが、“質”の良いエージェントとの出会いも重要です

[2022年2月更新]
コンサルティングファームに在籍している方で転職顕在層であれ、潜在層であれ、意向として多いのはコンサルから事業会社へ転職したいというものです。統計を取っているわけではなく筆者の肌感覚ですが、この意向を持つ方は年々増えてきているように感じています。特に、近年はコンサル大量採用時代とも言われており、転職を果たしたものの、やはり総合コンサルから事業会社に転職し直したいという方をお見受けします。

コンサルファームto事業会社

前回、コンサルから他のコンサルファームへの転職の実態について言及させていただきました。今回は、現役コンサルがコンサルファームto事業会社を検討する場合について言及したいと思います。

結論、コンサルが事業会社に転職する場合、希望する企業の業種・職種によって異なりますが、やはり総合大手エージェントと特化型エージェントの併用をオススメします。

幅広い人脈を持つ方であれば、知人なりから誘われて事業会社に転職されるケースも多々お見受けしますが、その1社だけに限らず比較検討の意味でも転職エージェントを使って情報収集することは有効でもあります。

総合大手エージェントを1社はおさえておくべし

シニアなコンサルが事業会社に行く場合、経営企画、システム企画、営業企画、特に最近は事業企画やBizDev(ビズデブ)などへの転向が多いですが、いずれの職種であっても特化型エージェントよりも総合大手エージェントの方が絶対的な取扱求人数多いため、網羅性を持たす為に総合大手エージェントは利用しておきたいところです。

職種・業界を限定せず、広く求人を検討したい場合に活用できます。また、当然コンサルファームの求人も取り扱っているので、コンサルファームto事業会社に限らず、やはりコンサルファームtoコンサルファームもありかもと考えているような場合も1社は総合転職エージェントへ登録することをオススメします。

業界や業種を絞っている場合でも、視野を広く持っていただきたいという想いから総合大手エージェントを1社は利用することを推奨しております。

網羅的な情報収集と検討という点では有効なものの、受け取る求人が膨大となってしまい自身での精査が必要になるため、追いつかなくなる危惧があります。さらに得られるインプットが求人票に記載されている内容だけとなると、絞り込みにはある程度のリサーチも必要となり、これもまた追いつかなくなる危惧があります。リサーチや情報整理はコンサルが得意とするところとは言え、自身が確保できる時間とのバランスをみて情報取集はほどほどにした方が良いかもしれません。

何故特化型エージェントの利用も必要か

まず、特化型エージェントと言っても、業界特化だけでなく、バックオフィスに強いですとか、ベンチャーの経営層に強いですとか、それこそポストコンサル向け特化など様々な切り口で特化をしています。

そのような特化型エージェントは、エージェント(アドバイザー)が特定分野への見識を持っている為、その分野に関しては大手総合エージェントよりは良質な支援を受けられる傾向があり、転職先の職種や業界を絞っていない場合でも実情への理解の助けとなります。

当然ながら職種や業界を絞っている場合は、特化型エージェントの利用は間違いなく有用です。特定分野に深く関わっている為、ベンチャー企業や知られていない優良企業に出会うチャンスも多くなります。さらに、そういった企業から頼られているような特化型エージェントもあり、転職への近道となる場合もあります。

また、コンサル転職に慣れているエージェントですと、こちらの経歴や強みなどの理解も早いのは当然ながら、コンサル人材を欲しがっている企業ともコミュニケーションを密に取っていることも期待され、求人票からは読み取れない情報を持っていたりします。

例えば、とある企業がコンサルティングファーム経験者を募集しているとして、その企業がファーム経験者に何を期待(どのコンサル領域の経験を期待するのか、スキルとして課題抽出と解決策提案ができることなのか、プロジェクトマネジメント力なのか、とにかく生産性なのか等)しているのかを適切に把握している場合などが挙げられます。

良い条件、魅力的な職務内容であっても採用する企業側がコンサルを使い慣れていない様な場合は、エージェントがこっそり今後見込まれるリスク(何でもできる何でも屋さんという過度な期待を持たれるなど)について教えてくれるかもしれません。

↓コンサルに特化した転職エージェントを探している方はこちら==

ここでは、大手総合と特化型にエージェントを分けて言及しましたが、個々の状況に応じ利用する転職エージェントを組み合わせ、納得できる転職ができるよう活動するべきとなります。また、求職者のことを考えてキャリアコンサルティングをしてくれる“質”の良いエージェント(アドバイザー)との出会いを模索していくことが必要となります。
(エージェントの“質”については前回記事をご参照下さい)

企業すべて網羅して最適解を出すということは当然できないので、一定の意思決定は求められ、これにやきもきするコンサルがいるのも然りですね。

おまけ コンサルファームto事業会社toコンサルファーム

一度事業会社に転職したものの、コンサルファームでの刺激が忘れられずファームへと戻りたい場合、前回言及したコンサル2コンサル編と同様となります。

コンサル転職 転職エージェント利用の極意シリーズ
コンサルから他のコンサルファームへの転職の実態|年収の変化も解説|転職エージェント利用の極意(1)
未経験からコンサルファームへの転職の実態|転職エージェント利用の極意(3)
ポストコンサルがハイクラス転職にエージェントを使う理由|転職エージェント利用の極意(4)

[v019]

執筆者

K.A.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルティングカンパニー
大手コンサルティングファーム、独立系ファームでの経験を経て、コダワリに入社。
大企業の事業改革、領域・大小を問わずIT案件のPM、品質管理に従事。特に会計系、運輸・旅客、ヘルスケアに強みを持つ。
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K.A.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルティングカンパニー
大手コンサルティングファーム、独立系ファームでの経験を経て、コダワリに入社。
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