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コンサル会社への転職は未経験でも可能!具体的な方法と会社の選び方

コンサルティングの経験がなくても、コンサルファームへの転職は可能です。コンサルタントとして働きたいと考えている方は、転職活動を進める際の参考にしてみてください。
目次
コンサルファームへの転職は未経験でも可能?

コンサル会社への転職は、未経験者にも門戸が開かれています。しかし、誰にでも門戸が開かれているというわけではありません。本記事では、どのようなファームが未経験者を受け入れているのか、また、採用の際にはどのような点をチェックされるのか、詳しく解説します。
大手コンサルも最近は未経験者歓迎
近年では、大手コンサルファームの採用案内に「未経験者歓迎」と記載されていることが珍しくありません。もちろん経験者は歓迎されますが、未経験者だからといって門前払いになることはないのです。
戦略系コンサルは今でも変わらず超狭き門、新卒文化も強い
コンサルティングの経験がものをいう戦略系コンサルファームでは、若く柔軟な思考を持ち、なおかつ他のコンサルファームの社風に染まっていない新卒者を採用する傾向があるため、未経験の転職希望者には狭き門となっています。
一方で、戦略系コンサルファームは常に優秀な人材を求めており、ポテンシャル採用にも力を入れています。高いハードルではありますが、思考力や分析力、人間力などにおいて選考基準を通過できれば未経験でも転職が可能です。また、専門分野での深い知見を有している人材の転職も見受けられます。
総合系コンサルの門戸は広がったが、スキル要件が大きく下がったわけではない
幅広い案件を請け負う総合系コンサルファームにおいては、新卒であるか、また、コンサルティングの経験があるかどうかという点は、戦略系コンサルファームの場合と比べて重視されません。
しかし、未経験者でも採用されやすいということではないので注意が必要です。コンサルティングの経験より本人のスキルを厳しくチェックする傾向があるので、適した能力がないと判断されれば採用は難しくなるでしょう。
コンサルへの転職を実現する4つのポイント

コンサルファームへの転職を実現するためには、次の4つのポイントに留意してください。
1.年齢と経験のバランスが大事
2.学び続ける姿勢
3.英語力を身につける
4.諦めないでチャレンジする精神
1.年齢と経験のバランスが大事
ポテンシャルの高さや専門分野での深い知見があれば、コンサル未経験でも転職はできます。しかし、ある程度の年齢を過ぎてからは、ポテンシャルだけで採用されることはありません。ポテンシャル採用を狙う場合は、30代前半までを目安に動き始めた方が無難でしょう。
また、第二新卒枠を設けているコンサルファームもあります。新卒時に希望するコンサルファームに入社できなかった方も、就活リベンジとして第二新卒枠を狙えます。
もし、30代半ばを過ぎて未経験採用を狙う場合は、自分の強みを明確にしておくことが重要です。自身のキャリアからコンサルとして活かせる経験を整理し的確に伝えられるようにしておきましょう。もし、はっきりとした強みが見出せない場合は、コンサル転職に特化したエージェントに相談してみることをお勧めします。
2.学び続ける姿勢
コンサルタントが必ず持っておくべき資格はありません。しかし、さまざまな業界のプロジェクトに携わるため、今まで知らなかった分野の知識を即座に習得し、効果的に活用する能力が求められます。
MBAや公認会計士などの資格を持っているに越したことはありませんが、そういった資格を持っていなくても、常に向上心を持ち新しいことを学び続ける姿勢は、コンサルタントの適正として重要な要素になります。
3.英語力を身につける
グローバル化が進む現代において、企業規模の大小を問わず海外との取引や提携は珍しいことではありません。
外資系に限らず日系コンサルファームでも、英語が必要とされる場面は増えており、コンサル転職では語学力も選考ポイントの1つになっています。英語が苦手な方は少しでも時間を割いて勉強する癖をつけておきましょう。
4.諦めないでチャレンジする精神
就活生の人気職業ランキングで常に上位をキープするコンサルタントは、転職市場でも人気職。決して簡単に転職できる職種とはいえません。反面、コンサル業界は市場規模を拡大させており、人手不足となっていることも事実です。優秀な人材や専門的な知見を有する人材の熾烈な獲得競争が行われているのです。
ですから、コンサル転職に挑戦してみて1~2社不採用の通知を受けたとしても、諦める必要はありません。自身の強みとファームが求める人材の要素がマッチしていれば、未経験でも転職は可能です。そのためには、各ファームのカルチャーや特長を知り、的外れな応募を避けることが重要です。
また、コンサルとして活かせるキャリアがない場合は、長期的な対策を取りましょう。どんなコンサルになりたいのか、そのためにはどんなキャリアが必要なのかを調べ、現職で重なる業務に注力したり、目指す分野に該当するセクションに異動願いを出したりするなど、今できる範囲で挑戦することもキャリ構築の手段の一つ。小さな経験でも重ねることで自身の強みを見出せます。
コンサル面接でチェックされる4つのポイント

コンサルファームの面接では、次の4つのポイントがチェックされます。
1.論理的思考力
2.コミュニケーションスキル
3.仮説思考
4.志望動機
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.論理的思考力
コンサルティングとは、クライアントの課題に対して論理的に解決法を提案する仕事です。そのため、コンサルタントには論理的な思考力が求められます。
面接担当者の質問に対して、答えを論理的に導き出しているかどうかという点がチェックされます。
2.コミュニケーションスキル
コンサルティング業務は、基本的にチームで案件に取り組みます。さらに、クライアントと直接話し合うケースも多いことから、コミュニケーションスキルが重視されるのです。
面接の際にも他の転職希望者と上手にコミュニケーションを取っているか、独善的に物事を進めていないか、といった点がチェックされます。
3.仮説思考
コンサルティングを行うとき、課題内容が明確なケースばかりではありません。直面する課題を見抜く力や、課題を解決するための道筋を立てる問題解決力が求められます。
このようなスキルを発揮するためには、仮説を立てて考える「仮説思考」が必要です。面接時にもチェックされることが多いので、普段から訓練をして仮説思考力を身につけておきましょう。
4.志望動機
コンサルファームの面接を受ける際は、なぜコンサルタントになりたいと考えるのか、またコンサルティング業務を通して何ができるのかといった点を整理し、志望した動機や目的などを明確に言えるように準備しておきましょう。また、数あるコンサルファームの中でなぜその会社を志望したのかという点も、論理的に説明する必要があります。
そのためにはコンサルティング業務及びコンサルティングの領域についてしっかり理解しておくことが重要となります。
コンサルティング業務については、案件によって異なるのが実際ではありますが、イメージ先行とはなっていないか、どんな働き方をするのかをしっかりと理解していることが重要です。こちらの記事で主にジュニアコンサルにおける期待されていることをまとめておりますので、こちらから業務の一端をご理解いただけるのではないでしょうか。
また、コンサルティング領域については、現在のコンサル業界は複雑化しており、各コンサル領域をMECEに切り分けることは困難になり、領域の的確な把握は難しくなってきています。例えば、コンサルプロジェクトとして増加しているDX推進支援では、ITはもちろん、戦略やビジネス領域の知見も必要とされています。その結果、IT領域を得意とするIT系や総合系ファーム以外のファームが、得意領域を軸にしながら手掛ける領域を拡大させている様なケースが増えているのです。
コンサル業界のトレンドについては、こちらの記事をご参照ください。
さらに詳しく知りたい方は、コンサル転職特化のコンサルキャリアにお気軽にご相談ください。
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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
-
空手選手として活躍し、フルコンタクト空手道場で正指導員を務める。
その後ITマーケティング企業にて営業部長から事業部マネージャーを経験し、コダワリ・ビジネス・コンサルティングへジョイン。
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- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
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空手選手として活躍し、フルコンタクト空手道場で正指導員を務める。
その後ITマーケティング企業にて営業部長から事業部マネージャーを経験し、コダワリ・ビジネス・コンサルティングへジョイン。