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2021.06.30

NTTデータ経営研究所 ワーケーションと在宅リモートワークの比較検証結果を発表

心身の健康、ワークエンゲージメント、生産性等にポジティブな影響を与えると示唆

ワーケーションの効果・効用に関するエビデンス獲得を目的として、生産性向上や従業員健康支援等で先駆的な取り組みをしている株式会社NTTデータ経営研究所(NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING, Inc.)とTIS株式会社(TIS Inc.)が、ワーケーション総合コンシェルジュである南紀白浜エアポートと協力・連携を行い、専門医の監修を受けながら和歌山におけるワーケーションと在宅リモートワーク(東京)の比較検証の実証実験を実施したと発表した。

NTTデータ経営研究所は、脳科学を基軸とした労働生産性向上コンサルティングを実施していることから当実証実験に参加し、ワーケーションのエビデンス取得に関する企画・実施・解析を行ったとしている。

■ワーケーションの結果
アンケートやウェアラブルデバイスから、熱量などの感情や生産性、ストレス項目を主とした12項目のデータ項目を取得し、ワーケーション参加群では主に以下の点で効果が大きく現れた。

・職業性ストレス(抑うつ感)が期間中に最大56.2%程度低減
・身体愁訴(頭痛や肩こり、食欲不振等の身体的な不調)はワーケーション前と比べてワーケーション期間中に最大50.1%程度低減
・リカバリー経験(熟達)が期間中に最大26.5%程度向上
・ワークエンゲージメント(活力)が期間中に23.9%程度向上
・仕事のパフォーマンスの「規定された職務遂行」(指示・期待された仕事を十分に行っている程度)と「WHO-HPQ」(WHOが定める国際的な生産性の指標)がワーケーション前と比べてワーケーション終了4日後にそれぞれ 14.8%程度、17.2%程度向上

また、上記の効果はワーケーション期間のみならず、ポストワーケーション期間においても数値を大きく下げず効果が見られた。

これらの結果から、ワーケーションには心身のストレスを低減させ健康状態を改善させる効果や、自らの成長のために仕事後の時間を活用する意思や機会を持ちやすくなること、仕事への活力が充填されていること、生産性向上に寄与する可能性があることを示唆できると伝えている。

https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/210622.html
(NTTデータ経営研究所 ニュースリリース)

■執筆者コメント
私も昨年の緊急事態が解除されている状況下で、京都にて温泉や自然に囲まれ1週間ワーケーションを経験しました。当記事にも記載されている効果は実体験として納得できます。
このような実証実験で今後も効果が立証され、またワーケーションの旅行プランや福利厚生サービス等も年々増えており、ポストコロナにおいてもワーケーションは主要な働き方になることでしょう。

執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
田中
https://www.codawari.co.jp/

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