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コンサルの「Big4」の年収|ランキング、役職ごとの年収レンジを解説

Big4の年収レンジについて、各コンサルファームの役職ごとに比較してみました。
コンサルタントの年収は基本的に日本の平均年収よりも高く、役職が上がれば1,000万円や2,000万円もの年収を手にすることも可能です。平均年収が高い傾向にあるコンサルティングファームの中でも、いわゆる「Big4」と呼ばれる大手コンサルティングファームの年収はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、コンサルティングファームの役職とBig4の年収についてまとめました。
目次
Big4とは
コンサルティング業界におけるBig4は、以下の4つです。
- PwCコンサルティング(PwC Consulting)
- デロイト トーマツ コンサルティング(Deloitte Tohmatsu Consulting)
- KPMG コンサルティング(KPMG Consulting)
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EY Strategy and Consulting )
この4社はもともと巨大会計事務所グループでしたが、コンサルティング事業も展開しているため、コンサル業界のBig4として名を馳せています。
コンサルティングファームにおける役職とは
コンサルティングファームでは経験年数や能力に応じて役職が定められており、仕事内容や報酬が異なります。
各役職ごとの難易度や年収の目安について、以下より解説します。
役職ランク | 経験年数 | 仕事内容 |
---|---|---|
スタッフ |
0〜3年 |
・情報収集 |
シニア (コンサルタント・シニアコンサルタント) |
3〜6年 | ・プロジェクト遂行 ・マネジメント |
マネージャー (マネージャー・シニアマネージャー) |
10年程度 | ・プロジェクト責任者 ・コンサルタントの管理 ・スケジュール、コスト管理 |
ディレクター・パートナー | 15年~ | ・プロジェクト責任者 ・経営戦略の立案 ・営業 |
コンサルティングファームでは、役職ランクによって担当できる業務のレベルが異なります。役職の名称は企業によって異なりますが、一般的に用いられている役職は以下の通りです。
- アナリスト
- コンサルタント
- シニアコンサルタント
- マネージャー
- シニアマネージャー
- ディレクター
- パートナー
コンサルタントのキャリアのスタートは、プロジェクト遂行を支援するスタッフポジションです。経験を積んでマネジメントができるようになると、大きなプロジェクトの責任者としてのポジションに就けます。
最終的には、コンサルティングファームの経営を担う役員ポジションに就任することが、コンサルタントとしてのキャリアのゴールと言えるでしょう。
役職の名称や必要な経験年数、仕事内容は企業によって異なります。あくまで目安としてご参照ください。
役職ランクごとの年収目安
コンサルタントの年収は他の職業に比べて高額な傾向にありますが、役職が上がることによってさらに高い年収を得られます。
役職ランクごとの年収目安を一覧表にしました。なお、数値は当社調べ、ヒアリングによるものです。あくまで目安として参考にしてみてください。
役職ランク | 年収の目安 |
---|---|
アナリスト | 500〜600万円 |
コンサルタント | 600万円〜800万円 |
シニアコンサルタント | 800万円〜1,000万円 |
マネージャー | 1,000万円〜1,500万円 |
シニアマネージャー | 1,500万円〜2,000万円 |
ディレクター | 2,000万円〜 |
パートナー |
マネージャー以上では1,000万円以上、ディレクター以上になると2,000万円以上の年収を得られる可能性があります。日本企業の執行役員の平均年収が600万円〜1,400万円程度なので、平均よりもかなり高い年収レンジです。
コンサルティングファームは成果主義であることが多く、成績によってさらに高い報酬を得ることも可能です。
Big4の年収ランキング
世界4大コンサルティングファームであるBig4ではどれくらいの年収を得られるのでしょうか。Big4の年収をランキングにしてみましたので、参考にしてみてください。
順位 | 社名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | PwCコンサルティング合同会社 | 約950万円 |
2位 | デロイト トーマツ コンサルティング | 約930万円 |
3位 | KPMGコンサルティング | 約880万円 |
4位 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約870万円 |
(参考:OpenWork)
僅差ではありますが、4位のEYストラテジー・アンド・コンサルティングでも平均年収は約870万円です。日本の平均年収433万円と比べると2倍近くの年収であることがわかります。
実際にBig4に入社した際、役職ランクに応じてどのくらいの年収になるのか、目安を以下より解説します。
PwCコンサルティングの役職と年収
PwCコンサルティング合同会社の役職と年収の目安は、以下の通りです。
役職 | 年収(目安) |
---|---|
アソシエイト | 550〜700万円 |
シニアアソシエイト | 700〜1,000万円 |
マネージャー | 1,000〜1,500万円 |
シニアマネージャー | 1,400〜2,000万円 |
ディレクター・パートナー | 2,000万円〜 |
デロイト トーマツ コンサルティングの役職と年収
デロイト トーマツ コンサルティングの役職と年収の目安は、以下の通りです。
役職 | 年収(目安) |
---|---|
ビジネスアナリスト | 580万円~ |
コンサルタント | 700万~800万 |
シニアコンサルタント | 800〜1,100万円 |
マネージャー | 1,300〜1,700万円 |
シニアマネージャー | 1,500〜2,000万円 |
パートナー・ディレクター | 2,000万円〜 |
KPMGコンサルティングの役職と年収
KPMGコンサルティングの役職と年収の目安は、以下の通りです。
役職 | 年収(目安) |
---|---|
アナリスト | 570〜600万円 |
コンサルタント | 600〜700万円 |
シニアコンサルタント | 700〜900万円 |
マネージャー | 900〜1,300万円 |
シニアマネージャー | 1,300〜1,600万円 |
パートナー・ディレクター | 1,500万円〜 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの役職と年収
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの役職と年収の目安は、以下の通りです。
役職 | 年収(目安) |
---|---|
アナリスト | 500〜600万円 |
コンサルタント | 600〜700万円 |
シニアコンサルタント | 750〜1,000万円 |
マネージャー | 1,000〜1,500万円 |
シニアマネージャー | 1,400〜1,800万円 |
ディレクター・パートナー | 1,800万円~ |
Big4の年収を比較してわかった特徴
上記データからわかるように、各社のレンジに多少の違いこそありますがアナリストランクのスタート年収は概ね500万円台後半となっております。優秀な学生獲得のために初任給も年々上がってきており、今後も変化していくのではないでしょうか。
一方、シニアやマネレベルに関しても違いはあるものの、人材獲得の観点から毎年のように競合をうかがいながらレンジ改訂が入り、追いつけ追い越せの様相を呈しています。
そのためBig4の場合は、コンサルティング会社の平均値より年収は高いといえます。ディレクター以上までプロモーションすれば、年収2,000万円や3,000万円まで上がる可能性があります。さらにその上のエクイティパートナーともなれば、1億を超えることも可能です。
業務の難易度と責任が増えるとともに、年収もかなりの伸び率で高くなることがわかります。
まとめ
コンサルタントは非常に責任が大きく難易度の高い職種ですが、昇進とともに年収が大幅に上がります。パートナーであれば最終的に年収数千万円にもなる可能性があり、高額の年収を期待できる職業です。
ただしパートナークラスまで昇格するには、仕事で実績を残した上で、社内政治を上手にこなす必要があり、一握りの人しかたどり着けないものでもあります。
コンサルタントの選考では、これまでの職歴や保有スキルと合わせて、以下のようなポイントを厳しく審査されます。
- ビジネススキル
- ポテンシャル
- 市場価値
- 採用企業側のニーズとマッチするか
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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
-
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
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外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
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