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2020.10.02

コンサル転職 20年間稼げているコンサルタントが振り返るキャリア | コンサルキャリア事例シリーズ

事業会社からコンサルファームに転職するリスクとは?!

1.はじめに

はじめまして。コンサル業界で20年以上のキャリアを有する50代コンサルタントです。
一部上場の事業会社に就職後、10年間のコンサルファーム勤務を経て、会社を設立し独立してから早いもので11年が経ちました。この間、何とか白いご飯を食べることができています・・・。こういう表現はオジサン世代以上しか分からないですが(笑)。

さて、タイトルの「稼げている」に興味を持たれた方もいらっしゃると思いますが、「白いご飯を食べることができている」とは、よくある年収統計の上位1%程度の収入を得られていることを指しています。年収面では年齢からすると自慢できる額ではないのですが、私の場合はビジネスキャリアに「収入」と「自立(自分の看板で腕一本で稼ぐ)」と「(責任を伴う)自由」の3つを求めており、これらが実現できているので満足したキャリアを過ごしてきました。でも、決して順風満帆ではなく、売上激減で緊急融資を受けるなど、フリーランスとしての一通りの厳しい経験もしてきました。

今回は、こんな私の拙い経験のうち、コンサルファームへの転職を検討している方々へのコラムを書くことにしました。お役に立てれば幸いです。

2.事業会社での私

大学卒業後、メーカー系の一部上場企業に就職しましたが、希望とは異なり、研究部門に配属されました。そこでは、論文を書いて博士号を修得し、将来は部長→大学教授コースを目指している先輩同輩を尻目に、そういう目標がない私はモチベーションが乏しく、課長から与えられた仕事をイヤイヤやっていました。このため、IT知見やドキュメント作成などのワークスキルはあるものの、ロジカルシンキングやファシリテーションなどのビジネススキルもポジティブマインドもなく、車とデートだけが楽しみなヤングビジネスパーソンでした。

3.コンサルファームに転職した私

そうした職業人生を数年間送っているうちに、「収入」と「自立(腕一本で稼ぎたい)」が動機となり、コンサルティング業界への転職を決意しました。いくつかの転職エージェントに登録して転職活動を行い、内定を得た外資系ITファーム、外資系総合ファーム、日系シンクタンクから、日系シンクタンクに転職することにしました(外資系での英語面談にビビッてしまい、オファー年収が一番低い日系シンクタンクに決めてしまいました(笑))。

転職後は、求められる成果、(日系なので緩いですが)業績連動年収、長い労働時間など、これまでのノンビリ研究員とは180度異なるワーク環境となりました。その環境下において、クライアント先では年長の部課長相手のリーディング、様々な利害関係者のマネジメントとファシリテートなど、精神面と体力面で鍛えに鍛えられました。
そこでは、炎上したプロジェクトに放り込まれるわ、 自分でもITプロジェクトを炎上させるわ、経営コンサルでは経営成果が出ないわ、などの悲惨な経験をしながら、最初の数年間は負けん気の強さだけで目の前の仕事をこなしていきました。

4.コンサルファームに転職する成功ポイント

そもそもについて言及しますが、成功するポイントとしては、希望するコンサル領域につながるスキルや経験を高めてきたか、業界知見・業務知見を深めてきたかが挙げられます。トーク力や運だけで入れるような業界ではありませんし、たとえ入れても淘汰されていく世界です。その上で、手段としての成功ポイントについて言及していきます。

最初の転職である事業会社からコンサルファームへの転職において、私はいくつかの転職エージェントを活用しました。その際の一人の転職成功者としての私見を申しますと、『転職エージェントは会社ではなく、人(エージェント)で成否が変わる』ことです。大手エージェント会社は情報量が多いことがメリット、エージェントのスキルは玉石混交であるため(自分からは選べない)担当エージェントによって転職成果が変わるのがデメリットです。中小エージェント会社は情報量が少ないことがデメリット、(多くの場合は、やり手のため独立した社長が関与するために)エージェントのスキルは比較的高いメリットがあります。
したがって、大手エージェント会社にて情報収集し、中小も含めたエージェント会社の優良エージェントを活用することが、私が経験したコンサルファーム転職の成功ポイントです。

過去にも極意をまとめた記事がありますので、合わせて読んでいただくと良いかと思います。
コンサル転職 転職エージェント利用の極意(3):コンサル未経験toコンサルファーム編(https://www.consul.global/post1671/

5.振り返り … コンサルファームへの転職リスクとは

コンサルタントの仕事は精神的にも体力的にもハードな仕事ですが、そこで鍛えられることによって知らないうちに自分のビジネスマインド&ビジネススキルが成長していきます。

具体的な一例としては、アナリストなどの初級コンサルでも、事業会社において部課長が行っている仕事と同レベルの業務を求められることがあります(それも高品質かつ高速で成果を出さなければならない環境下にて)。そのため、コンサルファームに転職した数年後において、事業会社に舞い戻ることになっても、そこでは課長レベルの視点とスキルは身についています。(厳密には、アナリストでは「部下管理スキル」は身についていないため、それ以外のスキルが身についていることになります。)

すなわち、コンサルファームに転職したものの、志向の違いなどで事業会社に戻る場合でも、ビジネスマインド&スキルは転職前よりも成長しているため、「転職前の事業会社と同等以上の会社・ポジションに再転職できる可能性が高い」が私の経験と見解です。
年功序列でそれなりに昇進昇給できる会社環境が合わないというビジネスパーソンにとって、自らのビジネスキャリアを向上したいのであれば、「コンサルファームへの転職のリスクはほぼほぼ無い」ことになります。

上述の結論に関して最後に前提を述べますが、コンサルファームでも2~3年は堪えて経験を積むことが必要です。それこそ半年程度しか在籍していないのであれば、コンサル経験があるとは評価されません。また、コンサルからであればどんな事業会社、どんな職種でも再転職できるかというと、それは大きな勘違いで、そこまでコンサルファーム出身がブランド力があるものでありません。現に転職で苦労するケースも多々見てきています。やはり主として経験してきた業界・業種、職種への再転職がもっとも現実的となってきます。
こういった、コンサルの先のキャリアプランまで自分自身で考えるのは難しい面もあるので、適切に相談に乗ってくれる“相手”を探すことが転職リスクの回避につながります。

[v113]

執筆:オジサンにはなりたくない50代コンサルタント
東証1部の事業会社に勤務後、日系大手コンサルファームに転職。その後、独立開業スキルを強化するための中堅コンサルファームへの転職を経て、経営コンサル&ITコンサルとしてコンサル会社を設立開業。コンサルタントとして20年以上(ファーム勤務10年、独立開業11年)の経験があり、“理と情のハイブリッドコンサルティング”にて新規案件の獲得と既存案件の継続を実現しつづけている。

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