人事制度策定支援|組織のあるべき姿と人材育成を両立する制度設計|プロジェクト事例【組織設計・人事制度策定】
丁寧にクライアントの想いを紐解き、あるべき姿を具現化
DXを筆頭にサステナビリティ領域や人的資本経営など、様々な経営課題に対する取り組みが求められる中、成長企業のコンサルティング活用は年々増加しています。本記事では、お客様の真の価値創出にこだわり続ける、コダワリ・ビジネス・コンサルティングがご支援させていただいたクライアント企業様のプロジェクト事例をご紹介します。
◆クライアント情報◆
クライアント :医療・健康関連事業を展開するグループ企業
クライアント社員数:数百名規模
主事業内容 :ライフサイエンス・ヘルスケア
支援コンサル会社 :コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
カテゴリー :#理念の浸透,#人事制度,#組織設計,#人材育成
目次
背景・課題
クライアントは、ライフサイクル・ヘルスケア事業を主軸に海外展開も行うグループ企業の本社機能を有する企業。
同社は、組織の拡大が進む中で、「今後の日本における市場原理の中で永続的に成長し続けるための組織構築」を目指し、グループ全社の土台となる理念の整理・制度化を推進していました。
しかし、グループ各社が手掛ける事業やカルチャーが多様化する中で、漠然としたイメージはあるもののグループ共通の考え方をどのように設計し、どうやって具体的な制度に落とし込んでいくのかの方針や計画は定まっておりませんでした。
そこで、コンサルティングファームの支援を依頼をすることに。ファームの選定においては、あらかじめ整理された提案をそのまま実行に移す形ではなく、双方でディスカッションしながら柔軟に検討を進められること、組織としての”あるべき”を追求・議論できるファームであることを条件としており、支援前のコミュニケーションスタンスや実績を踏まえた結果、弊社にご依頼いただくことになりました。
プロジェクトの目的
本プロジェクトは、クライアントの目指す姿(組織のあるべき姿)を踏まえた人事制度策定及び、グループ全社への展開を目的としており、弊社はその実現に向けた組織像・人材像の定義と人事制度の策定までをご支援しました。
プロジェクトの目的
クライアントが目指す「市場原理の中で永続的成長」を実現するためのグループ全社共通の考え方整理と、それを踏まえた人事制度策定・グループ全社への展開
プロジェクトの全体感と本支援フェーズ
■プロジェクトの全体感
プロジェクトの全体像は下記の通りです。
フェーズ1.全体方針策定
フェーズ2.制度策定・運用設計
フェーズ3.運用開始(トライアル運用・全社展開)
※参考程度に、本プロジェクトで作成したスライドを下記に掲載しております。
▼プロジェクトの全体スケジュール
■本支援フェーズ
今回はそのうちフェーズ1とフェーズ2に取り組みました。
▼フェーズ1の実施結果
フェーズ1はクライアントのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の確認や目指す姿の実現のために求める組織像・人物像を整理し、人事制度策定の大前提となる全体方針を検討しました。
▼フェーズ2の実施結果
フェーズ2は、フェーズ1の全体方針を基に、人事制度を構成する等級制度・評価制度・報酬制度の策定及び、制度の運用設計を行い、人事制度マニュアルとしてまとめました。
苦労した点と解決方法
最も苦労した点は、クライアントの想い(MVV、行動指針、組織像・人材像 等)を引き出し、それを紐解き、制度として具現化・明文化することです。
本プロジェクトの成功には、クライアントの想いを制度に反映することが必須であり、そのためにも、上位概念を正しく理解し、それをベースにした制度構築が重要となります。(失敗ケースで多いのが、人事制度の導入が目的になり、上位概念と連動しない制度を作り、形骸化や社員の成長を阻害する原因になってしまうというものです)
この点に関しては、クライアントの想いの解像度を上げることに注力しました。
ここが本プロジェクトの要諦であることをクライアントに理解頂き、MVVをはじめとし、目指す組織像・人材像等を複数回のディスカッションを経て具現化・明文化することで解像度が上がり、人事制度の大方針を決めると共に、クライアント自身の納得感の醸成にも繋がりました。
成果のBefore / After
本プロジェクトの発足前と発足後の変化としては、求める組織像・人材像のイメージの具体化が進み、グループ全体で共通認識として持つべき理念や考え方が明確になりました。
求める組織像・人材像が明確になったことで、その求める人材像を生み出す(現社員の育成観点も含め)ためにはどういう仕組みを構築すべきかという議論にも波及しました。
内容の開示はできませんが、今回策定した人事制度の中に人材育成の観点での仕組みを組み込む支援も実施し、これまで無かった人材育成の仕組みを構築した点もご評価いただきました。
お客様の声
「こういう組織を作りたい・こういう人材が欲しい、という漠然としたイメージでしかなかったものが明確になり、それを踏まえた人事制度の策定を自分たちだけでやる以上のスピード感でやれた。また、制度の運用だけでなく、今後の人材育成、採用・教育研修も含め、その根底となる考え方が明確になった。」
支援コンサル会社のコメント
今回の人事制度策定支援は0から1を作り上げる取り組みであり、人事関連の案件でも珍しいケースでした。
このクライアントには「求める組織像・人材像が漠然としている」「自発的な成長をどう促せばよいか」といった課題もありましたが、昨今トレンドになっている人的資本経営に伴い、組織やヒトに関するお悩みを持つ企業も増えてくるのではないでしょうか。(既に弊社では人的資本経営に関するご相談を複数いただいております)
弊社では、今回のような人事制度策定だけではなく、コンサルティング会社の知見に基づく人材育成・研修教育のご支援ができる体制・ナレッジを有しておりますので、ぜひこちらからお問い合わせいただければと思います。
支援コンサル会社の紹介
会社名 コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
本社 東京都中央区銀座7-16-15 清月堂本店ビル
提供サービス 戦略、組織・人事、業務(ビジネス・IT)コンサル
設立 2009年3月
資本金 5,000万円
コンサルティング事業などの新規事業立ち上げ、組織設計、アライアンスなどにお悩みの企業様、その他経営課題をお持ちの企業様はこちらからお気軽にご相談ください。
[v246]
執筆者
-
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。
最新の投稿
著書紹介
おすすめサービス
執筆者
-
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。