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戦略コンサルとは?を事例を交えて徹底解説!| クライアントの未来を支援する「戦略領域」 ‐コンサル7つの領域シリーズ‐

コンサルティングファームが手掛ける「7つの領域」を解説するシリーズ。第一弾は、コンサルの花形<戦略領域>を解説します。

コンサルの仕事内容はクライアントの課題を解決に導くことですが、得意とするコンサルティングテーマや対象によって、その領域は大きく7つに分類することができます。

今回は、コンサルの花形といわれる「戦略」領域について、事例を交えて詳しく解説していきます。

 = コンサル全7領域について、詳しくはこちら =
 コンサルティングファームが手掛けるテーマを分類|コンサル7つの領域

戦略コンサルとは

戦略領域では、クライアントの将来に大きく影響する経営方針や事業戦略立案などの支援を行います。すでに認識されている課題だけではなく、将来のマーケットも踏まえた潜在課題を見据え「企業のあるべき」を問うコンサルティングを行う、抽象度も高ければ難易度も高い領域です。

たとえば、「国内マーケットが縮小してきた。何か新たな打ち手を考えたいが、どうしたらいいんだろう?」「新しいテクノロジーを取り入れてもっと事業を成長させたいけれど、何をすればいいのか分からない」「最近コンサル業界が活況なので、新規参入を視野に入れたい」など、クライアントがはっきりとした道筋を見出せない課題に対して解を導きます。

戦略領域を専門とする「戦略コンサルタント」は、少数精鋭の頭脳集団。優れた戦略を練る思考力が強みであり、システム構築などのように多くの人手を必要としません。

また、企業成長の鍵を握る提案を行うため、カウンターパートは必然的にCEOをはじめとした経営層や経営企画の部門になります。さらに、年収は非戦略コンサルと比べて2割以上高い傾向となっており、「コンサルの花形」といわれています。

戦略コンサル ピクトグラム

【戦略領域ピクトグラム】「地球を背景に戦略を練る諸葛孔明」
中国の歴史書「三国志」に登場する諸葛孔明は戦略や戦術に長けた天才軍師。
現代に諸葛孔明がいたら有能な戦略コンサルとして活躍していたかも知れません。

戦略コンサルの活用メリット

近年、社会情勢の急激な変化にともない、ビジネスシーンで求められる意思決定のスピードは加速度的に上がっています。経営陣は社内外の環境や諸条件を踏まえ、より早くより正確に事業戦略を策定しなければ生き残れません。

しかし、社内にいくら優秀な人材が揃っていたとしても、これまでに経験のない未知の課題を短期間で解決するのは、人数や知識の面で困難が多く非効率です。

そのようなとき、戦略コンサルの活用が有効です。

 ・ゼロベース思考
 ・定量的でロジカルな分析力
 ・課題の本質を瞬時に捉える力
 ・国内外の成功・失敗事例に関する知見

上記をはじめとする高いスキルや能力を備える戦略コンサルが、客観的な視点で新たなビジネスチャンスや抜本的な改革を提示し、企業の意思決定を強力に支援します。

次に、戦略領域で扱う代表的な支援テーマとその活用シーンをみていきましょう。

戦略領域の代表的な支援テーマと活用シーン

1.会社・経営戦略立案支援

  └ 経営戦略策定
  └ 中長期経営計画策定
  └ 事業計画策定

戦略立案支援では、クライアントが事業を維持・成長するために何をどうしていくべきかを見定めます。理念・サービス・製品・強みなどをインプットとして立ち位置を明確化。さらに現在・将来のマーケットを見据えて戦略の方向性を見極めます。その上で、いつ・誰が実行するかなど具体的な計画に落とし込んでいきます。

<支援活用シーン>
例えば、書籍の出版事業を行うクライアントが、「電子書籍の急速な普及」や「若者の書籍離れ」といった課題を抱えていたとします。

戦略コンサルは、経営方針、事業の将来性、現在の強みなど様々な点を考慮して、具体的なプランを提案します。時には、クライアントの経営理念やミッションレベルまで見直すこともあります。このケースでは、電子書籍の強化はもちろん、自社での電子書籍配信プラットフォーム構築、動画配信や企業案件による広告収入等従来型とは異なる収入源の例示が可能です。

2.事業ポートフォリオ戦略支援

  └ 新規事業ポートフォリオ策定
  └ 既存事業改革
  └ 新規産業参入戦略
  └ 海外事業への参入戦略

事業ポートフォリオ戦略支援では、各事業の価値・利益の最大化や事業間のシナジー創出により、企業全体の価値を高める支援を行います。具体的には、クライアントが展開する既存事業のマーケティング分析を行い、各事業の優先順位付けや相乗効果が期待できる産業への新規参入などを提案します。

<支援活用シーン>
例えば、飲食業・アパレル業・不動産業・ヘルスケア事業など複数の事業を展開する多角経営企業が、コロナ禍により売上が落ち込み、事業を整理したいという課題を持っていたとします。

戦略コンサルは、さまざまな軸から事業の姿を見える化し、各事業の方向性を指南します。伸びる事業と伸びない事業を選定するほか、状況に応じて撤退等の決断も支援します。このケースでは、伸長が見込めないアパレル事業の撤退、飲食事業の縮小とブランディング強化、堅調なヘルスケア事業の海外展開などが考えられます。

3.M&A戦略支援

  └ M&A戦略
  └ 企業規模拡大
  └ 事業継承問題
  └ 事業縮小

M&A戦略支援では、会社や事業・マーケットの将来性を鑑み、資本的相乗効果を算出して目指すべき姿を提示します。

<支援活用シーン>
例えば、小売事業を展開する企業が、これ以上自社努力で国内売上の拡大は見込めそうにないケースがあるとします。

戦略コンサルは、豊富なM&Aに関する知見から、合併後を定性面・定量面から分析。最小限のリスクで企業価値向上に向けたドラスティックな改革を狙える提案を行います。このケースでは、M&Aによるアジア展開が有効と判断すれば、キャッシュアウトを抑えて優良企業の買収が可能なLBOローンなどの提案も行います。

4.営業戦略支援

  └ 広告戦略
  └ マーケットシェア拡大

営業戦略支援では、営業面のすべての課題を相対的に捉え、スピーディな解決策を提示することにより、財務3表(PL・BS・キャッシュフロー)から見た早い成長を促します。具体的には、売上や顧客数の増加といった利益目標の達成に向けた戦略立案や、マーケットシェア拡大のための方法論の洗い出し、新たな販路の創出や認知拡大に向けた広告戦略などが挙げられます。

業務(ビジネス)コンサルとも重複するうえ、近年ではDXにも絡んでおりITコンサルとも重複する領域です。しかし、営業戦略は企業にとって最重要項目であるため、領域の垣根を超えた知見が求められます。

<支援活用シーン>
例えば、食品メーカーのクライアントがトップライン(売上)に課題を抱えていたとします。

戦略コンサルタントは、マーケティング分析を行いユーザーが求めるニーズや適正価格を吟味するほか、作るべき製品の方向性を検討します。営業面に課題がある場合は、営業マンの課題指南や卸先の検討などの営業改革も実施します。このケースでは、売上の伸びを期待できるブランドのラインアップ拡充や、卸という商流から脱却したオンラインでのto Cへの直接販路構築等が考えられます。

5.その他戦略支援

  └ 新規事業策定戦略
  └ IT戦略支援
  └ 組織改革戦略

その他の戦略支援には、事業戦略やIT戦略支援、組織戦略などがあります。全体的に抽象度が高い領域ですが、経営戦略を踏まえて営業・投資・ITといった観点で、事業・IT・組織戦略に具体的に落とし込んでいきます。

<支援活用シーン>
例えば、総合商社が既存事業に縛られない新規事業の展開を目指し、eスポーツなどの新たな事業への参入を検討しているとします。

戦略コンサルタントは、どのような事業が成長性及び収益性が見込めるかを企画し、参入戦略策定まで支援します。このケースでは、新規事業を「自分たちで0から立ち上げる」「既存企業に資本投下する」「既存企業を100%子会社化する」など、いくつもの手段の中からマーケットを踏まえ何が最適解かを導き出します。

 

ここまで戦略領域について詳しく解説してきました。さまざまな支援テーマをご紹介しましたが、すべてに共通するのは、企業の未来を描くこと。広角的な視点で、クライアントがそれまで可視化してこなかった課題を定義し、クライアントのあるべき姿をデザインすることが、戦略コンサルという職種の特徴であり、魅力だといえるでしょう。

 

「コンサル7つの領域」シリーズでは、
・戦略
業務(ビジネス)
IT
人事/組織
・FAS/事業再生
・シンクタンク
の7つの領域について解説していきます。

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執筆者

大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。
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大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
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