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複数ファームを経験して分かった、戦略コンサルと業務・ITコンサルの違い

複数ファームを経験して分かった、戦略コンサルと業務・ITコンサルの違い

時間軸・思考法・プレースタイルに見る、両者の違い

違い➁ 問題解決へ向けた考え方~抽象化か具体化か~

前章でご紹介した内容に密接に関わりますが、戦略コンサルと業務・ITコンサルでは、問題解決へ向けた考え方が異なります。

戦略コンサルは、目指す方向性を考える

戦略コンサルは未来に目を向けた役割を担います。戦略コンサルは収集情報や自分のナレッジをインプットに目指す方向性を導き出すために必要な要素は何かを抽出することに頭を費やします。いわゆる「抽象化思考」で頭を働かせることが求められます。

中期経営計画策定の支援で一例を説明します。今後会社としてどうあるべきか、というような抽象的なテーマに応えるために、色々な事実を繋ぎ合わせ、ストーリーを作っていきます。その際に収集した事実や今後の動向、クライアント(経営層)の想いを踏まえて目指すべき方向性とその方向に進むために必要な要素を抽出します。

文字だけだと相手に伝わりづらいこともあり、かつ説得力を持たせるため、図解とキーメッセージを駆使してパワーポイントを作成します。洗練されたパワーポイント資料も彼らの重要なアウトプットの一つになります。

業務・ITコンサルは、目指す姿や到達の仕方を鮮明に考える

業務・ITコンサルは業務効率化や生産性向上などの個別具体的な問題解決をテーマに現在に目を向ける役割にあります。今ここで起こっていることをつぶさに把握し、問題の原因(真因)を特定し、具体的に何をどうすればこれらが解決するのかということを具体的に考えることになります。つまり「具体化思考」で頭を働かせることが求められます。

営業部の業務効率化の支援を一例に説明します

業務やシステムが今どうなっているのか、今後どうするべきかという個別具体的なテーマを一つ一つ議論していき積み上げていきます。その際に必要なのはでき出来るだけ具体的な業務シーンを描きお客様と議論する姿勢であり、そのためにはお客様の業務を深く理解する必要があります。

現状は営業部がエクセルで作っているレポートを、今後はシステムで自動化できるようにしたいという依頼があった場合には、まずやるべきこととして「そのレポートに入っているデータは全てシステムから自動で取得できるものなのか?」を確認する必要があります。

そして一部取得できないとなった際に、「このデータはなくても今の業務は実施できるのか」ということを議論する必要があるわけです。「実施できますか?」と聞くだけなら簡単ですが、代替案を含めて議論するとなると、業務への深い理解が求められることが想像できるかと思います。

筆者の経験から、業務を深く理解するというのは簡単そうで非常に難しく、全員が全員できることでもないと言えます。自身が体験したことのない業務について具体的な業務イメージを理解するわけですので、様々な取得した事実をもとに業務を表現する、具体化スキルが求められるとも言えるでしょう。

戦略コンサルと業務・ITコンサル生活が乱れがちなのはどっち?
戦略コンサルは事実を概念として抽象化した上でまとめ、パワーポイントに落とし込むという作業が主な業務になります。そのため一人でやり切る部分が多く自由裁量が大きいです。
その結果、人によって最適な活動時間が異なる傾向があります。あるプロジェクトマネージャーは早朝に活動するタイプで、朝5時から色々メールが飛び交っていました。別のプロジェクトマネージャーは夜型でレビューが夜の12時からというのも日常茶飯事。そのプロジェクトは夜中まで起きている必要があったので流石に大変でした。
一方、業務・ITコンサルはお客様と日々接することもあり、9時〜17時にきちんと出社するという傾向にあります。プロジェクトが長期間に渡ることも多いため日単位で見るとそれほど忙しくなく常識的な時間に帰れました。

違い③ プレースタイル~個人プレーかチームプレーか~

プロジェクトの特性上、組成されるプロジェクト体制も大きく異なり、プレースタイルに違いが生じます。

戦略コンサルは、個人プレー中心

戦略コンサルは、一つのテーマをマネージャーとスタッフが分担して取り組み、意見をお客様にぶつけてブラッシュアップする、という性質のプロジェクトが多いです。そのため、コンサル一人ひとりが任された領域の仕事をやりきり、お客様との議論に耐えうる資料を作る、という作業が必要になります。

また、短期間のプロジェクトが多いため、その瞬間に求められているアウトプットを作り上げるというプロフェッショナル性が強く問われます

業務・ITコンサルは、チームプレー

一方でIT・業務コンサルは、プロジェクトという一つのテーマをに分担して取り組むという部分は戦略コンサルと同じですが、「お客様」も含めたてワンチームとして取り組んでいくことが多いという点で異なります。

システム導入であれば、「システムを問題なく導入し、ユーザーに喜んでもらう」というゴールをIT部門とコンサル側で共有し、一緒に議論を進めていきます。また「ユーザーとなるお客様」も仲間としてプロジェクトを進めていくことも多いです。

プロジェクト期間も長く、関係者が多いことが一般的です。そのため、コンサル側には、プロフェッショナルとしての振る舞いだけではなく、「人間的に良いか・チームプレーができるか」という点も重要要素として期待されます。

個人的な印象ですが、IT領域で長いキャリアを持つ印象ですが、業務・IT領域で長いキャリアを持つコンサルを長く実施しているコンサルは、柔和で穏やかな人が多いイメージです。人当たりの良さというのも重要なのかもしれません。

戦略コンサルと業務・ITコンサル若手の育成観点での違いは?
戦略コンサルは短期間のプロジェクトが多いため、アサインされたプロジェクトで最大限負荷をかけて成長させる、というアプローチが多いです。
それに対して業務・ITコンサルは期間が長いため、徐々に色々任せていき成長させるというアプローチが多いです。

ここまで筆者の体験に基づいた戦略コンサルと、業務・ITコンサルの違いについて説明しました。

短期でお客様に案をぶつけていく戦略コンサルと、中長期でお客様と一緒に取り組んでいく業務・ITコンサルという特性の差がここまでの違いになるのだと考えています。「コンサル業務」と一まとめにするのではなく、自分にとって合うプロジェクト・合わないプロジェクトがあるかもしれない、と一つ参考にしていただければ幸いです。

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