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新卒コンサルタントがファーストアサインで全社改革案件に参加してみた

新卒コンサルタントがファーストアサインで全社改革案件に参加してみた

入社して(社会人になって)15日目で戦略・人事・業務・ITやら全てをカバーしなければならない案件に参画して痛い目を見た話

はじめに

当サイト運営会社(コダワリ・ビジネス・コンサルティング)の新人ケビンと申します。アメリカの大学を卒業しましたピカピカのコンサルタントです。なお、ケビンは本名なものの横浜生まれ横浜育ちの生粋の日本人です。

今回は、私が初めてプロジェクト参画した体験について書きます。
コロナ禍の新人コンサルは誰も同じ様な状況かもしれませんが、そういった状況下での新人コンサルの体験記と捉えて下さればと思います。

案件基本情報

クライアント:再生エネルギー企業
プロジェクト概要:全社改革(企画フェーズ)
ポジション:メンバ(新人ですので当たり前ですが)※他3名は全員シニマネレベルと取り組み難度を示す体制です。

クライアントとのやりとりは基本リモート…

私のイメージする“コンサル“というと、クライアント先常駐もしくはクライアント先と自社を行き来しながら会議と資料作成に追われるイメージだったのですが、私が参画したタイミングはコロナ真っ最中なので、クライアントとのやり取りはすべてリモートで行われると事前情報があり参画前から ( ゚д゚)←こんな顔になりました。

クライアントの言っていることがわからない

案件参画の2日前にお勉強がてら、ということでプロジェクトの週次定例ミーティングに参加させてもらいました。
しかし、最初はお客様の言っていることが殆ど理解できず、「MVV?」「UFOや中継って何?」「ワークフォースマネジメント?」その他上げるときりがないという状態でした。
「会議で発言してバリューを出す!」なんてことはもってのほか、会議内容を十分に理解することすらできませんでした…

とにかくミーティングはわかるところだけ拾って、話を振られないように息を潜め、ミーティング後のラップアップでマネージャーの皆様がミーティング内容を懇切丁寧に、わかりやすく噛み砕いて説明してくださるので、そこで理解するように努めました。とは言え、親切に教えてくれるのも最初だけと自分に言い聞かせ、その後は一般的なビジネス用語は当然ながら、クライアントが使う独特の語彙、言い回しなど必死にキャッチアップしていきました。
最初は意味不明に感じた会議も、2週間くらいするとそれが当たり前になり、いつの間にか自分も最初は理解できなかった言葉を、共通言語として使って会話するようになるので、人間とは不思議なものです。

タスク1:資料作成って難しい!!

プロジェクトに入って2週間程経った頃、クライアントとの会議で使う資料の作成をお手伝いすることになりました。ところが、スムーズに物事が進むわけもありませんでした。

最初に「今回の取り組みでは現場の視点、経営層の視点、第三者としての我々コンサルタントの視点の3つを踏まえ、会社としての課題を抽出しました。」という事を伝えるためのスライドを1枚作ってほしい、と明確な目的と合わせ指示を受け、内心「目的さえ明確ならばもうこっちのもんよ、ヒッヒッヒッw」と清まし顔で一人取り組んでみました。ところが、全く捗らず、どんな絵を描けば伝わるのか全く想像つかないまま情けなくギブアップすることになりました…
悔しさに打ちひしがれながら、アドバイスをもらいにいったところ「こんなんできてあたり前でしょ」と言わんばかりの速度でホワイトボードを使って、サッ描くべきことを、何故こういう形で表現するべきか、というとこまで踏まえて教えて頂きました。
ベテランコンサルの方は物事を説明するのが大変上手なので、短時間でチャピーンっと理解できました。
その時の教えは今も資料作成をしている時に役に立っております。

タスク2:プロジェクト進捗管理ツールの選定

クライアントからの要望を受け、リモート下で有用なプロジェクトの日程計画・進捗管理をするためのツール候補を選定するタスクを貰ったときの話です。
選定をすすめていく上で、ブランニューな私はWBS(進捗管理表)の運用(実績収集)開始までに1ヶ月しかないのに「高スペック!最新技術!デザインが秀逸!」みたいな基準で選んでいたところ、その様子を見たシニアマネージャーの方に「運用を見据えた選定ができていないねぇ・・・」と一蹴されてしまい完全に沈没しました。

時間が限られている中でのツールやシステム導入で、最も大事なことは「導入したツールシステムを使ってもらう」ということであり、そのために必要なことは「おしゃれなUI」でも「最新の技術」でもなく、「使いやすさ」と「導入のしやすさ」だったわけです。
考えてみればあたり前なことで、どんなに優れたツールであろうと、それがプロジェクト開始までに導入できて実際に使用してもらえなくてはなんの意味もないのですよね、導入工数、研修コストなどを踏まえると、結局「それならエクセルでやりましょう。」という話になりました。

ツール選定、システム選定をしていく上で学生目線が残っていた私は、感情論で「古臭いエクセルは使いたくないな。」と思っていた節があったのですが、実運用を見据えたビジネスライクな考え方を学ぶと、エクセルというツールが如何にパワフルで汎用性が高いものなのかを実感できました。

なんとかケビン的に企画フェーズを乗り切った!

この様に、ついていくのでやっとでしたが、なんとかプロジェクトは企画フェーズから実行フェーズに移ることができました。
私は実施計画書やWBSの枠組みの一部を作らせていただきました。
自分が作った枠組を他のベテランの方とクライアントの方が協力し、中身を作っていく、という過程を新人のうちから体験し、モチベーションが上がると共に、自分の作ったものが実際に運用されるということはそれだけ責任がある、ということを実感しました。

リモートにおける心理的弊害とまとめ

私はリモート環境しか知らないので、対面のプロジェクトとの比較ができないのですが、コミュニケーションがとにかくとりづらく考えています。対面なら30秒で聞けることもテキスト化して相談したり、スケジュール確認をしてオンラインで聞かなくてはいけないのは大変です。
とは言え、リモート下であってもマネージャアップの方々は当然の様にプロジェクトを進めており、かつリモートでも問題ないとのコメントをしており、リモートで苦労をしているのは何かスキルが足りていないからか?と自問自答しております。

ただ、お客さんとの飲み会なども楽しみにしていたので、そういったことが軒並みできなくなってしまい、心理的距離を感じ純粋に寂しく思っています(物理的に離れているからあたり前かもしれませんが)。本来私は飲み会でパフォーマンスを発揮するタイプなのですが、それはプロジェクトの秘密兵器としてこうご期待です。

様々なことを吸収し、伸び代しかないケビンでした。

[v114]

執筆者

ケビンコダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
20卒ブランニュー、無駄な発言が多い、的を外した発言に定評がある。ドMでシバかれるのが好き。
好きな言葉は「大体OK」。大体OKと言ってシバかれるのがここ数カ月のトレンド。
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