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「こんな上司は嫌だ!」コンサルファームでよく見る4タイプの上司との付き合い方

「こんな上司は嫌だ!」コンサルファームでよく見る4タイプの上司との付き合い方

いつの間にか「嫌な上司」になっていないか、要チェック!

チームワークが求められるコンサルという仕事。”嫌な上司”のチームにアサインされた場合、どのように対処すればよいのでしょうか?今回は、現在はマネージャーである筆者がジュニア時代を振り返り、コンサル業界でよく見る嫌な上司を4つのタイプに分けて紹介します。タイプ別の対処法も紹介していますので、上司との付き合い方に悩む若手コンサルの皆さんは参考にしてみてくだい。M-UPの方はいつの間にか嫌な上司になっていませんか?要チェックです!

いわゆる「中間管理職」の筆者が、「そういえばこんな人いたな。。」と、コンサル成り立ての若かりし頃を思い出し、執筆してみたく思います。

そもそも、私の場合は、「上司」「部下」という言い方が嫌いでして、クライアント・取引先等へのご挨拶の際は、「PMの・・・」「PJメンバの・・・」といった言い方をすることが多いです。「なんでだろう?」とふと考えた時、おそらく「上司」「部下」と言葉にした途端、私の場合は、厳格な「縦の関係」が作り上げられてしまう気がするからだと思います。

上下というよりは、「前」にでてPJメンバを牽引する、「後ろ」でPJメンバを見守るバランスが、いわゆる「上司」には必要だと思っています。そんな考えを持っていることを前提に、自身への戒めも込めて、「こんな上司は嫌だ(だった)!」という例を4タイプに分類し対処法と併せて紹介します。

やたら口出ししてくる「絨毯爆撃」タイプ

タスクの大小問わず、なんでもかんでも確認したがり、細かく指摘してくるタイプです。

そもそもジュニア層であれ、コンサルになろう/なっている人は、「任せてもらって大丈夫。全部ちゃんとできるから。」と自信満々に、裁量をもって働きたがる人が多いと思います。そんな中、このような上司の下で働くと、「あれ、どうなった?」「ここはこうして。あれはこうして。それは違う。」とやたら確認・指摘を受けることになります。ともすると、1日中、何かの確認・指摘対応に追われ、作業時間がとれず全くタスクが進められないため、上司の退社を見送りつつ、深夜残業なんてことも。。

但し、このタイプの人が皆「嫌だ!」というわけではなく、「クライアントに対し、最高のパフォーマンスを提供したいから」「ジュニア層のうちに、こういう視点や働き方の癖を身に着けてほしいから」といった、仕事や後進育成に対する情熱や愛を背景に感じられる上司は、「むしろ、こんなに時間を使ってもらって申し訳ない。」と思うこともあります。

このタイプは、マネジメントが不器用な人が多いので、しっかりと、「なぜこんなにも確認・指摘するのか?」の背景・目的を伝える(時にはジュニア層から確認する)ことが、重要かもしれません。

コロコロ変わる「朝令暮改」タイプ

「あれ、いつの間にか、PJ方針変わってる?」「昨日受けた指摘どおりに修正したのに、また言うこと変わってる。。」と、ジュニア層が辟易するタイプです。

このタイプが上司の場合、最初は真摯に対応するものの、途中からジュニア層の心が折れ始め、「どうせちゃんと対応してもまた変わるから、ある程度やっとけばいいや。。」となりがちです。そして、そういう状況・思考を上司が察知し、更に変更前提の指摘が多くなされ、チームの関係が悪化し、負のスパイラルが生まれます。

このタイプは非常に頭がよく、常に思考・行動しているため、情報も多く入り、PJを最善にしようと改善を繰り返している人が多いと思います。また、このタイプに多いのが「共有が苦手」という特徴。思考や情報の共有がなされないため、PJチーム内で認識のズレ・温度差が生まれがちなので、ジュニア層自ら、共有の機会をセッティングしていくことも良いかもしれません。

但し、単純に自分が言ったことをしばしば忘れる、気分で決めている、という上司も少なからずいるので、ジュニア層は見極めが必要です。

仕事楽しくなさそう「マイナスオーラ」タイプ

「この人何でコンサルやっているんだろう?」「PMなのに、なぜかいつも他人事」と感じてしまうタイプです。

前述のタイプは、クライアント・PJ等への貢献に邁進しているものの、手法や人間性に癖がある、といった感じですが、このタイプは、癒し効果とは程遠い悪い意味でのマイナスイオンをジュニア層にバラまいているタイプです。

コンサルのジュニア層は、なんとか、いち早く、コンサル・ビジネスの世界で一人前になろうと、貪欲に成長を求める人が多いと思います。また、上司も、ビジネス・プライベートで、ジュニア層の夢・目標のモデルになるよう、常に自身を磨き続ける必要があると思います。そもそも、仕事といえど、一緒に楽しくやりたいですし(成果を出す前提で)。

あくまで私の場合は、ですが、このタイプが上司の場合、諦め、力不足ながらも自らがリードしていく覚悟で対応することで、自らの士気を高めつつ、難を逃れてきたかと思います。

感情丸出し「激情型」タイプ

「なんかいつもイライラしてるな。。」「少し意見を言っただけで、猛反発にあう。議論もできない。。」といったタイプです。

このタイプは、コンサルではあまりいない(そもそも今の時代あまりいない?)ですし、私の経験も僅少ですが、冒頭にお話した「縦の関係」をすごく意識しているタイプなのかなと思います。当時いたコンサルファームで、PJの会議室から漏れてくる怒号、やつれた感じで退室してくる同僚の姿。。気持ちがいいものではありませんでした。。

こういった場合は、「ロジカル」「プロフェッショナル」とか言っている場合ではなく、「そういう状況を作り出しているのは自分のせいなんだ(ジュニア目線)」と変に悲観せず、周りの信頼できる上司・同僚に助けを求めるのがベストかと思います。常日頃、カジュアルに相談できる仲間を周りに作っておくというのも大事なことですね。1on1等の会社の仕組みを最大限有効活用するのも、いいと思います。

「自分の頭で考え、勝手に成長する人」が育つ!

上記の見出しは、少し前に読んだ「最高のコーチは、教えない。(千葉ロッテマリーンズ監督 吉井 理人さん)」の一節です。

また、そこに至るコーチングの基本として、「指導(専門的な技術・知識)」「育成(心理的・社会的な成長)」を選手のステージに応じて、使い分ける/組み合わせているそうです。

私は、後進育成における、理想的な1つの形と思います。(おそらく一般的には)好き好んで「嫌な上司」になる人はいないと思いますし、人間の「合う/合わない」のある中、万人にとっていい上司を目指すのも、中々難しいものがあるかと思います(そもそも目指す必要もないと思います)。

「自分の頭で考え、勝手に成長する人」になってもらうため、時にはくどい位の「指導」「育成」が必要な場面もあると思いますが、そこには、クライアント・PJ・自己の所属組織、そして何より「指導」「育成」されるあなた自身への想いが背景にあることがしっかりと伝われば、自然と人/チームは前進していくものだと信じています。

とはいえ、本コラムで挙げたタイプ以外にも、色々と「嫌な上司」タイプはあるかと思うので、「PJの阻害要因を減らす」「一緒に楽しく仕事がしたい」「単純に嫌われたくはない」という点に留意し、自身を振り返りながら令和を乗り越えていきたいと想う、今日この頃です。

そうは言っても「これ以上あの上司とは働きたくない!」「手を尽くしたけれど万策尽きた…」という方もいらっしゃるかと思います。当メディア運営企業では、コンサルタントの「働き方」を幅広くご支援しています。働く環境を変えたい方は、お気軽にこちらから無料相談にご登録ください。

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執筆者

K.H.
K.H.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 マネージャ
大手総合系コンサルティングファーム(複数社経験、直近アクセンチュア)での経験を踏まえ、業務改革、IT戦略、DX戦略、間接費削減等のPJにおいて、特に強みを有す。
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