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ポストコンサルの転職先をリストアップ。後悔しないコンサル転職とは?

ポストコンサルの転職先をリストアップ。後悔しないコンサル転職とは?

ポストコンサルが良く行く転職先は?売手市場のマネージャーの転職にも言及

コンサルティングファーム出身者のことを「ポストコンサル」と呼びますが、ポストコンサルのキャリアについて考察してみました。一定のコンサルティング経験を積まれた方は、市場からの需要も高く選択肢が多いのですが、コンサルなら引く手数多かと言うとその限りではありません。また、地政学的緊張や想定以上のインフレ、エネルギー危機など複数のリスクが同時発生し、より不確実性が高まる昨今の経済情勢も踏まえて、代表的なキャリアについてひも解いていきます。

以前に、ポストコンサルがエージェントを利用してハイクラス転職を成功させる極意をまとめた記事も寄稿しておりますので、併せてご覧ください。

(本記事は、以前投稿した記事を2023年03月30日にリライトしたものとなります)

ポストコンサルとは

ポストコンサルとは、コンサルティングファームでの業務を経験したコンサルティングファーム出身者のことを指します。コンサルティングファームやシンクタンクのコンサル部門などでクライアントワークに従事されてきた方々のことです。

ポストコンサルは、経験をもとに様々な業界のハイポジションへの転職が可能であり、市場価値が非常に高いと言えるでしょう。また、コンサルとしてのランクもマネージャークラス以上であれば更に重要ポジションでのニーズが高まります。一方で、ポストコンサルにも様々な種類があり、その特徴により次のキャリアにもそれぞれ異なる点があります。以下に経験領域による特徴を挙げてみました。

戦略系コンサル出身者の特徴

戦略案件を経験したコンサル経験者は、その名の通り大企業の経営戦略を考える仕事ができる方です。そのため、ポストコンサルキャリアとしては企業の経営企画室や幹部候補、会社規模によっては社長や役員として転職することも多くあります。会社の方針や今後の進み方を決定するブレーンとして業務してきた経験を活かし、事業会社でも中枢のポジションにつくことはできるでしょう。また、一部のハイレイヤーな戦略コンサル出身者は狭き門のPEファンドへのキャリアを掴む方もいます。

組織・人事コンサル出身者の特徴

組織人事系コンサル経験者は、企業の人事組織制度の設計構築や風土形成、研修のプランニングや実行、採用戦略、人事労務など企業に属する人員周りの知識が豊富です。先に挙げた知識はそれぞれ専門的に経験している場合もあるので、制度設計系に強い方、研修周りに強い方、採用の専門性が高い方など、すべてを網羅するのではなく一部の専門特化型のコンサルタントも多くいらっしゃいます。ポストコンサルは得意なスキルや経験を活かし、企業の人事企画室へ転職をしたり、自身で起業しクライアントへ人事周りのコンサルを行う方も少なくありません。

業務系コンサル出身者の特徴

業務系コンサルタント経験者は、顧客の業務を改善することで事業を推進する役目を担っています。クライアントの業務上の課題を把握し、解決に向けた実行支援を行うことはもちろん、その後の定着化までを支援することも。業務系コンサル経験者はその特性上、様々な業界の業務知識が必要とされるため、一つの業界(インダストリー)に特化し深い専門知識を活かした支援を行うコンサルタントも少なくありません。その業務知識を活かし、自身の強みの業界にて企画系ポジションへ転身される方も多くいます。

シンクタンク系コンサル出身者の特徴

シンクタンクのコンサル部門出身者も、最近ではポストコンサルとして転職に成功している方も多いです。シンクタンク系といっても、コンサル部門のコンサルタントとして行う業務は他の外資ファーム等とそこまで変わらず、大企業の経営支援を様々なテーマ・業界に向け行っております。本来のシンクタンク機能の部門で業務する方とは業務内容が異なります。そのため、ポストコンサルとしては上記他ファーム出身者同様、自身の強みである業界やテーマを活かし経営中枢のポジションへ行くことが可能です。

FAS系コンサル出身者の特徴

FASとは、ファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略で、業務はコンサルティングファームと似ていますが、FASは経営全般ではなく財務に特化しているという部分が大きな違いといえます。主にM&A業務や財務業務に特化しており、具体的なサービスはM&A支援や企業再生支援、フォレンジックや企業価値支援など、戦略系に近しい案件も手掛けます。キャリアパスとしては企業の財務や経営企画部門はもちろん、最近はM&A戦略室などというM&Aに特化したチームを形成しFAS出身者を採用する企業も多くあります。

ポストコンサルが評価される理由とは

ポストコンサルが評価される理由は、企業の参謀としてコンサルティングを行っていた経験から、より経営に近い位置から物事を見る力が備わっているためです。具体的には、以下のような能力があるとされています。

問題解決能力

ポストコンサルを採用したい企業は、企画部門やマネージャー職など、何かしらの課題について取り組んでほしいという企業がほとんどです。そのため、顧客の課題に向き合い、問題の解決施策を提示し成功に導くことができる問題解決能力が非常に重要視されます。自社社員として企業の内側から改革を起こすことができる人材を欲しているのです。

組織を束ねるリーダーシップ

ポストコンサルは、過去のプロジェクトの経験上、チームを率いてリードする力がある方が多いです。採用したい企業も、そのようなリーダーシップをポストコンサルへ求めていることがほとんどであるため、過去のプロジェクトマネジメント経験や複数の利害関係者をうまくリードし束ねていく力を持ったポストコンサルは非常に評価されるでしょう。

ビジネスを推進させる力

ポジションにもよりますが、特に経営企画や事業企画などのポジションにポストコンサルを採用したい企業は、その方の過去の経験でのビジネスを推進する力を重要視しています。コンサル経験者の多角的な視点や物の捉え方はこのような業務に活かされる力の一つです。特にマーケティングや新規事業系など事業に近いプロジェクト経験のあるポストコンサルは、商品やサービスの企画推進に近いポジションで採用されることも多くあります。

代表的なポストコンサルのキャリア 

出身コンサルティングファームのカテゴリー(戦略系、総合系、IT系、ビジネス系等)やコンサル経験年数、最終職位などに応じて異なるものの代表的なキャリアとしては以下に集約されるのではないでしょうか。

・事業会社における企画部門・管理部門
・ファイナンシャルアドバイザリー(FAS)
・PEファンド(PE)
・ベンチャー及びスタートアップのCxO職
・ブティック系コンサルファーム
コンサルティングファーム出戻り
・フリーランスのコンサルタント
・起業

以下にそれぞれをまとめていきます。

事業会社における企画部門・管理部門

外資・日系の大手事業会社における経営企画室や情報システム部門などのポジションが代表的です。自身で事業に腰を据えて取り組みたい、ビジネスのダイナミズムを期待して移られる方が多いです。大手企業においては特にそうですが、働き方がコンサルファーム時代よりもバランスが取れ、ご家庭やご自身の身体にも良い反面、条件面では下がることの方が多い傾向にあります。また、コンサルティング経験を評価し採用ニーズとしてもっている企業と、同業界及び同業種での経験を重視しておりコンサル経験をあまり評価しない企業とでわかれますので、前者を狙わないと経験豊富なコンサルと言えどスムーズにはいきません。

ファイナンシャルアドバイザリー(FAS)

M&Aやフォレンジックなど、より専門的で高度な領域へのステップアップを狙う方にはお勧めです。しかし、専門性が高いためにマッチするコンサルティング経験を有していないとポストコンサルであってもハードルは高いのが現実です。ITコンサル経験がメインだとポテンシャルによる評価にもなってくるので厳しい面があります。会計廻りのコンサル経験があると、デューデリ等M&Aシーンには役立つので評価されます。慢性的に忙殺されることはないようですが、短期で結果を出すことが求められる案件が多いこともあり瞬間風速的な忙しさはコンサル以上かもしれません。昨今では事業再生系の案件が増えており、この領域での経験を有していると転身をしやすいといえます。一方ではFAS領域未経験の採用はかなり絞られていている印象です。

PEファンド(PE)

投資とマネジメントに興味を持つコンサルタントは多く、一定割合の方がPEには興味を持ちます。一括りにPEといってもベンチャーキャピタル(VC)・グロースファンド・バイアウトファンドなど投資先企業のフェーズや出資率に応じて様々あります。さらに企業ごとに投資スタイルとマネジメントスタイルに違いがあり、求められる人材像が異なります。金融機関の投資業務経験をしているのか、実際にベンチャーなどで新規事業の立ち上げを多数経験しているのか、戦略案件や業務案件を経験してきたコンサルなのかという具合です。求められるものとPEとしてのスタイルを理解しておかないと、(たまたまでも)ジョインをした後にミスマッチにつながりかねませんので注意が必要かもしれません。

ベンチャー及びスタートアップのCxO職

自分自身で事業に関りたい、ビジネスのダイナミズムを味わいたいという点では“事業会社における企画部門・管理部門”と同じです。ただ、創業期や拡大期の企業において、創業社長の右腕となって(例えば役員として)事業と会社を一緒に成長させていく刺激を求める方にはお勧めです。また、IPOを視野に入れている企業にジョインし、上場後のウハウハを狙うというケースもあり、野心家にはマッチしています。

Ξ事業会社における企画職や、ファンドなどの求人相談はこちら

ブティック系コンサルファーム

大手コンサルティングファームよりも専門領域に特化したファームで、ご自身の得意領域を活かして引き続きコンサルとして活躍するパターンです。もしくは、独立系のコンサルティングファームそのものを育てたい、若手の育成に関りたい、経営理念や事業戦略に惹かれて等の理由でブティック系コンサルファームに移られる方はいらっしゃいます。(なお、当サイトの運営会社は完全に後者です。引き続き幅広くコンサルティングワークをしていきたいものの、何かを実現したい方にはお勧めです。ご興味を持たれた方はこちら。)

コンサルティングファーム出戻り

これは、コンサルファームを卒業して事業会社等々を経験したものの、コンサルでの刺激やコンサルのスピード感が忘れられず戻られるパターンです。もしくは転職した先の企業が不振に陥ってしまい、生活などを考え戻るということもあります。そこそこ長くコンサルティング経験を積まれた方が、このパターンには多い様に感じます。地政学的緊張やインフレ、金利上昇などによる経済的不確実性が高まる一方で、アフターコロナへの移行も進む中、大手コンサルティングファームにおいても人材の採用要件を引き上げてはおります。しかし、コンサル経験者の需要は変わらず高く、特にマネージャ以上の経験を有している方は最も成功しやすいポストコンサルとしてのキャリアと言えます。

フリーランスのコンサルタント

個人事業主もしくは法人化して、フリーランスのコンサルタントとして案件単位でコンサルタントとして活躍するパターンです。スキルや経験がある方がフリーランスとして働く場合は、ご自身で案件を選ぶこともできますし、働き方もご自身で調整することができます。メリットもあればそれなりにデメリットもありますが、その辺については当サイトで何度か取り上げておりますのでここでは割愛いたします。

起業

多そうなイメージはあるものの、実際にはあまり多くないのがこのキャリアです。大手企業の経営戦略策定やITロードマップ構築とゼロから事業を立ち上げるのは求められるものが異なるからでしょう。行うビジネスの業界知見や幅広い人脈、高い人間力などが起業には必要になってきます。コンサルとして一流と他から認められても、起業して成功する確率が上がるわけではないので、この点に関しては注意が必要でしょう。

なお、ポストコンサルの転職先として具体的な企業名が知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

ポストコンサルの転職事例

ポストコンサルとしての転職を成功させた方は数多くおりますが、具体的にどのような経験やご志向を持っていた方がどのようなキャリアを選んだのか。私が支援させていただいた例をいくつかご紹介します。

経験を活かし大手インターネット企業のサービス企画職へ

31歳のAさんはコンサルタントとして6年の経験をもち、中でもマーケティングや新規事業支援の経験が豊富で、同期の間でも最速でマネージャーにあがりました。しかし、クライアントワークでのやりがいは感じつつも、プロジェクトから離れた後は関わったサービスの成長を見届けられないもどかしさから事業会社へ転職することを決意。専門知識はマーケティング及び新規事業創出支援であり、様々な業界を経験してきていることから、とりわけ自身が興味あるサービスを展開する企業を数社選考されていました。

最終的にAさんは大手インターネット企業のサービス企画職へ転職。その企業は大手且つ主軸のサービスがありながらも、様々な新規事業を行う会社であったため、Aさんの0から1を生み出す力や既存サービスを伸ばす力が評価され現在も活躍されています。年俸は1200万から1000万程度へと少々落ちたものの、ワークライフバランスは格段に良くなり、何よりも元々手掛けたかった自社サービスの成長に取り組むことができることから、非常にやりがいをもって業務されているとのことです。

社長の右腕としてベンチャー企業の幹部となったBさん

Bさんは新卒で入社した大手戦略コンサルティングファームでの経験を活かし、より裁量を持てる環境で経営に対する自身の力を伸ばしたいという希望を持っていました。ご自身の意思決定の影響力が大きい環境であればあるほどやりがいに繋がるということから、ベンチャー企業の幹部候補、社長直下の経営戦略担当として転職されています。

コンサル時代の年収は28歳で1200万程度、転職時は据え置き金額で高いオファーを獲得できました。転職先の企業はまだ若い十数名規模のWEBサービス企業であるため、課題は山積みでしたが、会社づくりも含め様々な改革を行う中で、忙しくも日々コンサル時代とは違った成長を感じられているとのことでした。

即戦力として年収300万アップを実現したCさん

外資総合コンサルで8年の経験を持つコンサルタントのCさんは、子供が生まれたことをきっかけに年収アップを目指した転職を決意します。38歳でタイトルはマネージャー、年収1400万のCさんは金融畑で長く経験を積まれており、金融案件のプロジェクトリードはもちろんのこと、マネージャーとしての案件提案経験も豊富な方でした。特にITやセキュリティを絡めた案件を得意とされておりました。

転職の目的が年収とタイトルということで、同業他社への転職を検討。最終的にご自身の金融経験を活かすことができる日系大手総合ファームにて、タイトルはシニアマネージャー、年収は1700万オファーを獲得。経験を活かし充実した日々を今は送っております。

ポストコンサル転職で失敗しないためには?

ポストコンサルは市場価値が高く、特にMupといわれるマネージャー以上の役職を経験したコンサルタントは売り手市場となっており、採用企業も求人数も多くあります。とはいえ自身が最大限活躍できる場所を選ぶことは非常に重要です。自分の強みや能力はどのようなものなのかを把握し、自身が一番活躍でき、やりがいになるポジションを探す努力が必要です。また、年収や働き方、企業の文化でミスマッチが発生しないように注意が必要です。

失敗しないためには、面接時にしっかりと対話を重ね、オファー後に自身のミッションや企業風土等をしっかりと確認し、納得したうえで転職することが重要です。

まとめ

フリーランスや起業以外のキャリアすべてにおいて共通することですが、職務内容や条件もしくは働き方が魅力的でもそれ以上に重視すべきが、入社するかもしれない候補企業の会社の雰囲気や社長のビジョンがマッチし、ご自身が思い描いた通り働けるかとなります。

ポストコンサルのキャリアについて記しましたが、大手コンサルファーム出身者で素晴らしい経歴と経験をお持ちの方が、転職後に複数の企業を転々としているケースをお見かけすることがあります。ポストコンサルは確かに転職しやすい面もありますが、企業側のニーズと社風や人などをしっかりと見極めていくことが大切です。

また、以前に比べて現在、中途採用市場自体にシュリンク傾向はあるものの、ポストコンサルの検討するハイクラス求人は相対的には受けている影響は少ないと言えます。しかしながら、企業サイドの採用ニーズや要件にマッチするか、求職者自身がそれを見極められるかが転職を成功させるキーであることは変わりありません。

転職ありきではなく、その先のキャリアにつながる転職ご支援をしたいとの想いを持って、ポストコンサル特化の転職エージェント業(コンサルキャリア)を運営しておりますので、コンサルとしてのキャリアにお悩みの方は是非こちらからご登録下さい。

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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。

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