【2018ワールドカップ特集 | SAP編】サッカーをスポンサードするコンサルファーム番外編(最終回)

SAPは国内1チーム、欧州トップリーグ所属の複数チームにスポンサードしている
2018ワールドカップ特集として、これまでサッカーをスポンサードするコンサルファームを紹介してきました。デロイト編、PwC・アビーム編と続きましたが、今回はSAPにフォーカスします。
SAPは横浜F・マリノスのトップパートナー
SAPは、J1に所属する横浜F・マリノスのトップスポンサーをつとめています。この提携は、横浜マリノス株式会社(運営会社)の少数株主であるシティ・フットボールグループ(以下CFG)とSAPのグローバルパートナーシップの一環として2015年からスタートしたものであり、チーム運営業務の効率化、ファン満足度向上のためのマーケティング活動の面でSAPの技術が活用されています。
CFGはマンチェスター・シティFCを傘下に持つことで知られている事業会社となります。
SAPはマンチェスター・シティFCのグローバルパートナー
先述の通り、SAPはCFGとグローバルパートナーシップを締結している為、CFG傘下のマンチェスター・シティFCのグローバルパートナーもつとめています。マリノスの筆頭株主が日産自動車であることも関係しているのか、マンチェスター・シティFCのグローバルパートナーにはNISSAN(日産自動車)も名前を連ねています。
ブンデスリーガ所属の2チームとドイツサッカー連盟も支援
SAPは、FCバイエルン・ミュンヘンとTSG1899ホッフェンハイムという2チームもスポンサードしています。
前者は強豪チームとして知られておりますので説明は不要でしょう。
TSG1899ホッフェンハイムは、日本ではさほど知名度は高くないかもしれませんが、昨シーズンブンデスリーガで3位となった強豪チームです。このチームとSAPの関係はメインスポンサーというものですが、紐解くと興味深い経緯があり、SAP創業者の一人、ディートマー・ホップ氏がチームに出資しているのです。彼が、少年時代にホッフェンハイムのユースチームに所属していたという経緯によるものとのことです。
German Football Association (DFB)、つまりドイツサッカー連盟もSAPは支援しており、「対戦相手のデータを効率的に分析、共有することによって、勝利に向けて最良の態勢を整えたいというチームの進化するニーズに応え、ビデオコックピットとプレイヤーダッシュボードを共同で開発」(SAPリリースより引用)などを行っています。
今回、ワールドカップ特集としてサッカーチームや個人をスポンサードするコンサルファームを調査しましたが、対象を日本国内と欧州トップリーグに絞って調査をしております。意外なことにグローバルで見てもコンサルファームが支援をしているのは日本国内しかなく、欧州トップリーグ所属のチームに対してゼロという結果となりました。グローバルでは、コンサルファームがスポンサードするのではなく、ガバナンス強化や経営効率の改善、データ分析や事業計画の策定等のコンサルティングサービス提供を行う様になっており、サッカーとの関わりも日本国内とは異なってきていることが考えられます。これは、欧州トップリーグ所属のチームが日本国内のサッカーチームと比べてビジネスの規模が圧倒的に大きいといったことも要因としてあるのかもしれません。
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執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
コンサルキャリアカンパニー
カンパニープレジデント 山中
https://www.codawari.co.jp/
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