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新人コンサルに読んでもらいたい本 ~上級編~|書籍紹介シリーズ

新卒やコンサル1年目のスキルアップに役立つお薦め書籍
ブランニューや未経験で転職したばかりといったコンサルの方々へ推薦する書籍をご紹介いたします。
今回紹介する書籍は新人コンサルの中でもハイスペック向けということで、上級編となります。
~新人コンサルへの推薦図書シリーズ ~
- 新卒コンサルにおすすめの本 ~同期に差がつく11冊編~
- 新人コンサルに読んでもらいたい本 ~上級編~ ←今回
- 新人コンサルに読んでもらいたい本 ~メタ思考も鍛える編~
目次
意識の高い新人コンサルが習得したい知識・スキルセット・マインドセットはこれだ
1.経営戦略・ファイナンス・IT(DX)の知識
戦略プロフェッショナル[増補改訂版]
著: 三枝匡
出版社: ダイヤモンド社
BCG(ボストンコンサルティンググループ)に日本人第一号として採用された、現ミスミグループ シニアチェアマン 第2期創業者の三枝氏の実体験を基にして、企業の戦略立案から施策実行までをリアルに描いた書籍です。企業の経営戦略に深く関わる仕事であるコンサルタントのリアルな現場を疑似体験できる一冊となっています。また、章と章の間に経営戦略に関する情報の解説も挟まれており、経営戦略の知識を吸収することもできます。
ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~ (光文社新書)
著: 石野雄一
出版社: 光文社
経営者の視点を持つうえで重要な要素となるファイナンスの知識を学べる一冊です。ファイナンスと会計の違いなど、ファイナンスの基礎を中心として書かれています。
ファイナンスに触れたことがない方でも理解しやすい平易な文章で書かれており、ファイナンスの全体をつかむことができます。より詳細な参考書に手を出す前に一読することをお勧めします。より実践的な書籍として、『道具としてのファイナンス』も出版されております。
デジタル時代のイノベーション戦略
著: 内山悟志
出版社: 技術評論社
近年注目されているデジタルトランスフォーメーション(DX)についての1冊です。
欧米と比べDXの進展が遅れている日本企業に対し、戦略立案から実行、推進時のチャレンジに至るまで、どのようにDXを推進すればよいのかを解説しています。
今後、経営計画/経営戦略とデジタルは切っても切れない関係になっていくと考えられます。まずはこの本を読むことで、デジタルの知見とそれをどのように戦略に生かしていくかということを学ぶことをお勧めします。
2.スキルセットはパワポ・メンタルコントロール・プレゼン
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
著: 山口周
出版社: 東洋経済新報社
コンサルタントにとって必要不可欠とも言える、パワーポイントのスライド作成の基本が学べる一冊です。
グラフの作り方、チャートの描き方、スライドをシンプルにするためのヒントなどの、プロの世界で確立されたグローバルで通用するスライド作成テクニックを、100点に及ぶ豊富な図解&事例とともに解説しており、どのようなスライド作成を行えば効率的かつ確実に相手に情報を伝えられるかという点にフォーカスしています。
また、同著者編集のスライドの作例集も発売されており、合わせて読むことでよりスライド作成のスキルを伸ばすことができます。
オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)
著: マーティン・セリグマン
出版社: パンローリング
オプティミズム(楽観主義)を後天的に身に着ける方法を解説しており、メンタルコントロールのスキルを学べる一冊です。自分自身への説明方法を変えることで、悲観的に思える出来事にも前向きな感情で向き合うことができる方法が体系的に述べられています。常に高いバリューを出すことが求め続けられるため日々のストレスが高いコンサルが、感情に振り回されることのない安定した精神状態を形成していくのに役立つ書籍です。
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
著: 高田貴之
出版社: 英治出版
自分の考えを効果的に相手へ伝え、「提案」を通すためのスキルを学べる一冊です。コンサルタントの仕事は、企業の重役に対してクライアント企業の方向性を左右するような重大な提案を行うことが大半です。その中で求められる「思考スキル」、「議論をまとめるスキル」、「疑問に答えるスキル」、「適切にビジュアル化し資料に落とし込むスキル」を本書で学ぶことができます。
3.まずは知るべき“一流コンサル”のマインドセット
いたいコンサル すごいコンサル–究極の参謀を見抜く「10の質問」 (日本経済新聞出版)
著: 長谷部智也
出版社: 日本経済新聞社
同僚、先輩、経営者、発注者としてコンサルの世界を見てきた著者が、できるコンサルを見抜くために必要な10の質問を明示し、どのようなコンサル業界事情と思考法が存在するのかを明らかにします。
「明日の朝から」どう行動を変えるべきかを提案できるか、社内の意思決定者を見抜けるか、「年契約」はお薦めできない、コンサルを起用すべきではないテーマ、文化歴史教養オタクのコンサルにも注意などなど、コンサルには耳が痛い内容が満載です。アナリストからパートナーまで16年間つとめてきた経験を駆使して、良いコンサルの見抜き方、活かし方を本音ベースで解説しています。
一流コンサルになるためには日常的なスキルアップをサボらない
新入社員研修や日々の業務で多くのことを学ぶ一方、一流のコンサルタントを目指す上では、日々の自発的なスキル向上に努めなければなりません。そのためにも読書を習慣化し、日々の業務に役立てていただければと思います。
参考までに新卒コンサルに読んでほしい記事を2つほど紹介します。
Ξ コンサルタントのスキルについてはこちら
Ξ コンサルティングの成り立ちと歴史についてはこちら
(本記事は2019年4月5日投稿記事をリライトしたものとなります)
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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルティングカンパニー
- IT領域のコンサルティング、特にユーザーとの要件調整やユーザー装着を得意とする。新規領域でのコンサルとしてのキャッチアップの速さとユーザーとのコミュニケーション能力の高さで、プロジェクト推進・実行を支援。
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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルティングカンパニー
- IT領域のコンサルティング、特にユーザーとの要件調整やユーザー装着を得意とする。新規領域でのコンサルとしてのキャッチアップの速さとユーザーとのコミュニケーション能力の高さで、プロジェクト推進・実行を支援。
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