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2024年ゴールデンウィークに読みたい、コンサルにおすすめの本|書籍紹介シリーズ
今年のゴールデンウィークは長くて10連休、短くても4連休という方が多いのではないでしょうか。普段はなかなか手が出ないけど、まとまった時間があれば読んでおきたいという本を独断と偏見でピックアップしております。コンサルワークに活きる知識獲得の一助になれば幸いです。
全コンサルにおすすめの本
エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」
最近注目の考え方「エフェクチュエーション」について説いた本です。今までのビジネスは、設定したゴールから逆算して計画を立てることが一般的でした。しかし、将来の予測がつかない現代は型どおりの意思決定が役に立たないケースも増えています。エフェクチュエーションは、優れた起業家たちの思考プロセスを5つの原則に落とし込み体系化したものです。スタートアップ創業者や新規事業に関わる人向けの本ですが、コンサルにもおすすめです。
デジタル時代のイノベーション戦略
株式会社アイ・ティ・アール(ITR)会長の著書。デジタル変革(デジタルトランスフォーメーション)について詳細に述べられると同時に、ありがちなITテーマに関する解説では無く、意識・組織・制度・人材も含めた上での話が言及されているための、昨今のIT戦略を構築する上では、非常に参考になる書籍です。
アクセンチュアのAIセンター長を務める著者による、仕事で使える生成AIの実践本です。文章作成やコード生成、プレゼン資料作成などビジネスで使えるプロンプトの作り方や、AIを使ってスキルアップする方法などが解説されており、今すぐ活用したくなる内容となっています。生成AIの基礎知識や倫理問題、未来予測にも言及しており、生成AIに関する幅広い情報を押さえられます。
BCGが読む経営の論点2024ボスコンのコンサルタントたちがその年のビジネスの論点を解説する書籍です。毎年出版されており、2024年版では、エネルギーシフト、生成AI、サーキュラーエコノミー、経済安全保障とサプライチェーンなど8つの論点を示しています。それぞれのトピックについて深く言及されている訳ではありませんが、最新の経営トレンドや注目すべきポイントを網羅的に押さえるには良書です。
入社10年分のリーダー学が3時間で学べる当書籍は、Mup(マネージャアップ)の方であっても、復習の意味合いや部下への推薦本として良いかと思います。参考までに、感銘を受けたサブタイトルを列挙させて頂きます。
「メンバーを巻き込み、結果に対する責任を取る」
「合理的に行動するとは限らない「人間」を理解する」
「委ねられたら覚悟を決め主体となって推進する」
「タイプに応じて目標を決め、必要なときだけ支援する」
「自分を見つめ、理解を深め、変化することを繰り返す」
BCG日本代表・早稲田大学教授を務め、「世界の有力コンサルタント25人」(米コンサルティング・マガジン)にも選出された著者が、イノベーションの本質を語る本。本書では、イノベーションとは新たなプロダクトの創出を指すのではなく、ユーザーの行動変容が伴うものだと述べており、多くの成功事例・失敗事例を挙げて分かりやすく解説しています。イノベーションを生み出すヒントを得たい人におすすめです。
若手コンサルにおすすめの本
コンサルティングファームでの実践的なドキュメンテーション手法が記載されています。「誰に向けて、何の目的で、いつまで書くのかをまず明確にせよ」「時間をかけすぎるな、工数を意識せよ」というファームならではの教えから「罫線は0.75ptで若干淡い色を用いよ」など細かい点まで記載があります。本書を端から端までマスターすれば、日常のドキュメンテーションで苦労することはまずなくなります。また、読みやすく、最後まですらすら読める点もおすすめです。
ITコンサルにおすすめの本
契約実務的なマニアックな本ですが、契約の抑えどころが分かりやすく書いてあります。ITコンサルになってくるとユーザー側の立ち位置からの契約リスク、ベンダー側からの契約リスクの双方を掌握しておかなければダメなシーンもあり(ないに越したことはないですが、トラブル時やトラブル防止を避けるためにもこの手の前提知識はあるにこしたことない)、ふとしたタイミングで契約に関わる抑えどころや実態を理解する必要があります。なので、この手の本はまとまったタイミングでしか読む機会が無いと思い、薦めさせて頂きました。
章立て
第1部: システム開発に関する契約の基礎知識
第2部: サンプル契約書の逐条解説(ソフトウェア開発契約書(請負、準委任、アジャイル開発)、コンサルティング業務委託契約書、SES基本契約書)
[v078]
執筆者
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協業パートナー様コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
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